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先輩経営者に学ぶ

私の先輩経営者にお茶の販売をしている会社があります。異業種交流でご一緒させていただき久しいのですが、先日この方とお話をしていて、あらためて経営者としての姿勢感じました。
ご存じのとおりお茶の業界は、ペットボトルの台頭で消費量が激減しています。特にお歳暮をはじめとする進物に支えられていた業界だけに、そうした進物も数が減り厳しいかじ取りをしているといいます。
その方の会社は早くから業務用の給茶器をしていました。私がご縁をいただいた当初は店頭でお茶の販売もしていましたが、今は業務用が八割ともいわれています。「うちはもうお茶の小売りではなくオペレーションの会社だ」と…。
普段はにこにこと穏やかな人で、会議中もこっくりとしている方ですが、会社の業務はほぼ人に任せているといいます。その代り展示会や助成金のセミナーに参加して情報収集をしている…と言っていました。
「社長の務めはアイディアを出すことだ…」国際後継者フォーラムの二条彪さんの言葉です。アイディアというと何か目新しいことを考え出すと思いがちですが、決してそうではないとその人を見ながら感じました。
そういえば別のお客さんである創業社長も、事あるごとにフラッと上京するといいます。ぶらぶらとしながら「ネタを探す」と…。そうした情報に普段から触れる環境に身を置くことが何かの拍子にきっとパッとアイディアが浮かぶでしょうね。
ただし、アイディアを具現化していくことはまた別のことだと思います。この先輩経営者、業務用の給茶器として成功している背景には十年以上も続けて今の結果があります。成功には「続けていく」という地道な行動があるのではと思っています。
「動いて忙しくしている方が精神的に楽」と言います。自身がそんな風になっていないかと思う一方で、本業から離れ過ぎていないかとも感じた次第です。その答えは自社を俯瞰できるようにいつも身を置くことなのかもしれません。


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