所属している研究会で行われた工場見学の報告がメーリングリストに入っているのを目にしました。その報告で以下のことを先方から指摘を受けたと言います。ひとつは「ポケットに手を入れている」こと、そしてもう一つは「携帯電話を使っている」という事。
前者は、工場内で万が一の怪我があってはという理由だと思います。確かに5S活動をしているとはいえ、外部から来ていただいた方に万が一怪我があってはいけません。後者の理由は工場内を撮影しているのではと疑われてしまうという指摘です。
この報告を目にしてハッとしました。これって日常何気なくやっている仕草ではないかと感じたからです。しかし名の通った大企業ではそうした当然の事はご法度だということを普段から徹底されているのだと思います。
このところ工場見学をすることが多くなってきました。そうした交流でコミュニケーションを図れる目的もあるからです。しかし一方で本来は気を使うべき事が、おろそかになってしまう事が多々あるのではないかと思った次第です。
何気ない行動が、気がつかない間に相手に不快を与えていることが日常では度々あるのではないかと思います。そしてそれはこうした外部だけでなく、社内でもあるのではないかと少し感じました。
自身の会社環境では何気ないことも、場所を変えることでそれが非常識になることはたくさんあります。当社もおかげさまで多くの方に来社いただいています。今回の工場のようにきちっとお迎えするために社内のルールを明確にする必要があると思いました。
ところで今回のような指摘をきちっと外部の方にされるその工場も立派だと思います。いや、当たり前のことだけに、企業人としてしっかりしてくださいねというメッセージだったかも…。
普段なかなか経営者は指導されません。今回は耳の痛いことですが、よかったのだと思います。報告書をみた私も背筋がピンと伸びました。二つの刺激はごく当たり前のこと、それさえもできていないとしたら、経営者としてはまだ子供だと…。