毎日のようにベースアップなどの報道が数多くされています。アベノミクス効果がいよいよ本物となってきた・・・そんな印象さえ感じます。名の知れた上場企業と労働組合との交渉が今年は明るい話題として毎日のように新聞の一面を飾っています。
そんな記事を見ながら「いったいどこの数字?」と思うのはきっと私だけではないと思います。いま話題になっている企業はわずか1%の企業数、そこで働く人は全人口の三割程度、残りは中小零細に従事しているか非正規雇用が実態です。
先日地元経済紙から取材を受けた記事が載りました。その内容を見ながら一番驚いたのは私です。ちょっとした雑談こんなに大きく記事として取り上げられるのだと…。一方で記事として書く場合は読者にある程度のインパクトも必要なんだとも感じました。
そんな事があったからでしょうか。このところの経済記事の高揚ぶりは異常な違和感があります。これだけのことを書いたら就労者の移動を増長するだけではないかと。それによってますます中小零細企業者にとっては不利な状況になってしまうのでは思うのです。
待遇だけで満足が実現できるとは思っていません。私の知っている介護関係の経営者は「待遇はその一瞬だけの満足」と言います。大切なのは「感謝されることを実感できる場づくりだと」…。
この言葉に私は共感しています。決して逃げではなく今の経済状況が一時のものだと思えて仕方がいないからです。海外移転がますます進む状況で就労そのものが難しくなり、格差がますます進むと思っています。
先日経営の師匠から「自分が働きたいと思う会社か」と問いかけられました。「働きたい」という価値観はそれぞれだと思いますが、それを示していくのが私の役目なんだとも思います。
報道をただ批判的に見ていても解決はないなと。現状に甘んじることなく、待遇もそして安心できる環境づくりも行っていくのが中小企業経営の使命なんだなと思っています。
最初は違う内容で書こうと思って今回のブログ気がつけばこんな締め方となりました。要は愚痴っても解決がないということですね(^^;)