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手ごたえ

先週の社内勉強会は情報委員会からスマートフォンをはじめとする情報機器の取り扱いについての話でした。最近はメール入稿が当たり前となり、またSNSの発信によって知らない間に情報のリスクが潜んでいるようです。
この講義の企画進行は情報委員会。前回のISOの監査で指摘を受けての実施です。委員会の人たちが手作りで資料を作り、時には質問を交えながらの進行。その様子を後ろ見ながら「たくましくなった」と嬉しくなりました。
なぜそう思ったか?…PCを変える話になった際、果たして予算をかけるだけの必要があるかといった視点で話を進めていたからです。かつては「必要だから購入」で話が終っていた筈が、会社全体の費用を織り交ぜての議論に嬉しくなってしまいました。
「必要だから購入する」ふつうはこう考えます。たしかにお金をかければいい仕組みができるもの。しかし限られた予算で如何にやりくりをしていくかという話し合いは、会社の問題に対して主体的な気持ちの問題意識を持ってくれている手ごたえを感じたのです。
もちろん、すべての内容を自分たちで決められるものではありません。しかし最終ジャッジをするまでのプロセスを話し合う過程が何にも勝る教育だと思っています。
社員教育というのは座学といった受け身でだけではなく、こうした社員同士の話し合いにも大きな学びがあると思っています。そして決して特効薬はなく、地道な積み重ねしか効果はないのだと。
「こうした仕組みを作るのに何年かかりますか」と聞かれますが、かかった年数しか成長しないとも思っています。当社は今の状態を作り出すのに十年かかっています。そしてこれからも継続していくことで、規模ではない強さを作ろうと思っています。
厳しい業界ですが、その中で利益を残すのは人の力。そしてそれを作り上げるのは日々の地道な積み重ねです。毎日の朝礼、毎月の会議、日々のブログ発信と経営者がやれることはたくさんあります。手ごたえを感じた一方で、経営者としてのフォローにこれからも努めようとあらためて感じた次第です。


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