印刷業界は深刻な構造不況。全印工連予測では2020年には20%以上の業界が縮小するとさえ言われています。インターネットやソーシャルメディアの発達で情報量は爆発的に増えていますが、一方で紙媒体のメディアは縮小の一方です。
全印工連では数年前から「業態変革」というキーワードで印刷業がどのような変革を遂げていくことが適切かという指針を示しています。多くの本が出され、成功事例も数多く掲載されています。
成功事例に共通する事があります。それは時間をかけて今の姿があるということです。地元の商店街とコラボして多くの販促品を作ったり、新たな技術を導入して社員を教育したり、またまた自身で販促企画をして商材を創り出したり…。
ところが、こうした参考事例も「それはその会社だから」とか「当社とは事情が違うから」といった理由にしてしまいがちです。確かに成功事例はその会社のオリジナルにしかすぎません。
結局は企業が自ら動いて、その積み重ねをしていく事でしか勝機がないと思います。大切な事はそれを続けていき、自社のオリジナルといわれるまで「育てていく」ことではないかと思うのです。その旗振り役が、トップの与えられた使命ではないかと・・・。
当社は最近CSR活動といえばマルワと言って頂けるようになりました。これは10年以上前に当時珍しかった環境ISOを取得して以来、環境活動を社員と共に続けてきた成果だと思います。
CSRは社員が主役です。その主役づくりをしていくのが我々の務め。失敗をしながらの試行錯誤が会社の差別化となると思っています。最近「当社の商品は社員」この言葉を素直に口にできるようになりました。
時間をかけて会社のオリジナルを作るのであれば、さしあたって当社は社員と共に創り出す社風だと思っています。先が見えないからこそ、社員と共に明るい未来を目指していく・・・これが当社の姿だと。
実は今日は午前、午後と外部からお客様の訪問があります。当社の社員の生の姿を見ていただく大切な日。当社らしいおもてなしをしたいと思っています。