高知という街は人口が県全体で80万人、高知市でも30万人という小さな町です。そんな小さな県ですが、高知県の認知度は日本でも有数ではないでしょうか。私の持つ高知のイメージはなんといっても竜馬、そして四万十川、お酒。
先日自分が小学生以来、高知を訪れました。と言いながら当時のことは全く覚えていません。「はりまや橋」が小さな橋だと記憶があっても、当時のイメージと違うのは記憶が如何に曖昧かということです。
日曜日にかかったこともあり「日曜市」を経験してきました。この市ではたくさんの食材が県内から集まってきます。そしてもうひとつびっくりしたのは「ひろめ市場」。商店街の活性化の一つとして平成10年にできたそうです。
「ひろめ」の由来には「高知の食文化をひろめる」「人情と人なりをひろめる」といった意味が込められています。店内は昼間から多くの人が詰めかけて、店内のあちこちにスペースが設けられそこで気に入った食材を食べながらワイワイガヤガヤ。
目の前で調理されるかつおのあぶりをはじめとした海の幸とビールなどのアルコール。家族連れで午前中というのに満員でした。共通の食器を使い店の垣根もなく、市場全体の様子は台湾や韓国の屋台のようです。
地方が衰退すると言いますがここだけは特別。頑固な県民性を反映する高知らしい雰囲気を感じます。郊外に大型店が出店し、町が空洞化するのはここでも他の地方都市同様の悩み。しかしここでも街をあげて活性化していこうという息吹を感じるのも事実です。
「リョーマの休日」というキャッチでポスターや土産物が数多く並べられる高知。人口もわずかなところに集中し、お城の敷地で将棋を打つ人や鶏がその横を歩き回っている様は、われわれには魅力的に感じました。
会社の強みを知るためにお客様に聞けと言いますが、外から見ている我々の方がその町の魅力が分かるのではと思った次第です。アンケートなどで記述でなく、インタビューすれば「生の声」が聞けるのではと。
海外もいいですか、まだに日本も知らないところばかり…。日本各地を訪れることは自身の見聞や感性が広がることをあらためて思います。
で・・・。