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「シンプル」に考える

先日の朝礼で当社の社員が彫金の事について話をしていました。この社員の友達が彫金のお店をしているそうですが、材料費の約10倍(話の中では3000円の材料費で3万ん円の商品の金額)でという値段でもお客様は買ってくれるという話をしていました。
この社員が最後に締めくくった言葉は「価値というものを買う人が感じることができれば、品物の購入は価格ではなく価値だと思います」と。これは最近よく言われるマーケティングでの基本ですね。
そのことを裏付けていると感じたことが先週お邪魔した高知でもありました。折角高知に行く機会ができたので、「印刷道」の事例に書かれている地元の印刷会社さんが経営しているプリントショップを訪ねようとお邪魔しました。
この会社印刷物ではなく、紙そのものに付加価値をつけて、ペーパーショップという業態で店舗を展開している会社です。小さなお店ですが、当日お邪魔した時も駐車場には県外からの車がありました。
普段我々が包装紙として使用している紙や型を抜いた紙がセット売りをされていました。印刷物での紙として金額設定をすると原価計算ですが、紙を「コト」としてとらえると価値に対して根付けがされます。
ついつい印刷物を提供してきてしまった私たち、極端にいえば「印刷機械を動かす」ことに考え方がシフトされてしまっているのではあらためて感じた次第です。紙を売っているにしかすぎませんが、これによってお客様との関係性を結ぶ接着剤になっていると思います。
印刷の積算は○○代、△△代を順番に足し算していきますが、こうした商品やサービスは自身が思う価値で値付けるもの。マーケティングの勉強で頭でっかちになるよりも、ここは一つ「シンプル」に考えることがこれからのトレンドだと感じます。
ところで冒頭の社員、実は週番の係が不在で、急にお話をふられての講和。それにしても確信をついているなと感心した次第です。


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