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品性の上にある覚悟

毎年のように成人式には、新成人が羽目を外した様子が報道されています。特に沖縄の新成人の金色の派手な着物に身を包んだ若者の様子は毎年の恒例行事となっていました。しかし今年はちょっとしたほのぼのとした報道を目にしました。
新成人たちが国際通りにまかれた紙吹雪を例の着物に身を包んで清掃活動をしている姿です。「新成人が羽目を外しているばかりではない」という理由で昨年の新成人が始めたと言います。それを後輩たちが受け継いで今年もこの活動を実施したというのです。
「なかなかやるじゃん」私の率直な気持ちです。ちゃんと周りのことを考えている、今の若者は実はとっても真面目なのです。毎年のように就活をしている大学生の言葉から社会貢献や環境といった言葉を耳にするようにもなりました。
私の若いころにはそんな崇高な言葉を口にした記憶はなかったかなと思います。昨日の日経新聞には毎年成人式恒例のサントリーの広告、伊集院静さんの二十歳の若者へのメッセセージが掲載されています。今回のお題は「決心しよう」。
その中にこんな一文がありました。「ひとつ言っておきたいことがある。その決心は、夢は自分だけ幸せになろうとしていないか。覚悟は品性の上にあり、誰かのために生きようとしたことが苦しい時、つらい時に救ってくれる。」
この言葉の最後に「一日苦しいと思ったら、夕暮れにいっぱいの酒を飲むといい」という言葉でしめくられています。伊集院さんらしい粋なメッセージですが、この言葉は私にも通じるなと思っています。
若者がごみ拾いをしているす姿を見ながら、派手な着物に身を包んだ彼ら彼女たちに品性を感じました。それを見ながら私たち大人は彼らに負けないだけの純粋な思いでお役に立てようと日々暮らしているかなと思います。
「社員を幸せにする、利益を上げて社業を継続し税金を払う、そして人さまのお役に立つ」経営者の責務であるこうした言葉を並べる前にまず先の若者の純粋な思いに見習うことがあるのではと。そして「品性の上にある覚悟」をすることだと…。


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