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自らを鼓舞させる

ACミラン入りした、本田圭佑選手がいよいよデビュー、現地でもまずまずの評価だといいます。「背番号10番を付けることにためらいはなかったか。」という質問で「せっかく夢にまで見た番号が目の前にあるのにそれをどうして辞退するか」とコメントがありました。
日本人の感覚からいえば、「謙譲の美徳」と称して、「イヤイヤ僕なんて…」というところ。このコメントはやもすると嫌みにも聞こえてしまいます。しかし不思議と彼からそうした印象は受けません。
もちろん彼の実績がそうさせていることは言うまでもありませんが、それだけではないような気がします。自ら言葉を発して奮い立たせて、追い込んでいく覚悟のようなものが感じられるからだと思います。
日常の仕事をしていると、ついつい逃げのような予防線を張ってしまうことがあります。出来なかったことを回避するような言動や態度。これは私自身にもあります。しかし自分のことは棚において、そうした人を見ると興ざめしてしまいます。
私は社員に対して、そうした言葉の発信を嫌っていることをはっきりと伝えます。負の言葉は必ず言霊として脳にインプットされてしまうからです。まじめな人は、そんなことを発しなくてもきちんとやる人です。
ですから社員に心配せずともこちらがフォローする事を伝えています。勿論こうなるには普段からの人間関係が必要ですが。それ程に自らを鼓舞させる言葉を発するのは難しいということ。それだけに本田選手の言葉が話題になり、彼が世界の頂点でプレーできる精神力があることを裏付けしています。
経営を預かる我々にとって、こうした姿勢は必須だと思います。本田選手とは立場が違うものの我々も背負っています。あえて声を出すことで、自身を奮い立たせることは今までもありました。
「イヤイヤ僕なんて…」私がよく発する言葉です。しかし必ずしもその表現が謙遜しているとは限らないなと感じます。「言霊…」あらためて自身の発する言葉は、前向きでプラス思考でいたいものです。


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