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受け止める気持ち

先日、売り上げ予想を立てなくなった会社のことを事例にしているコラムを読みました。店舗経営をしている企業のようですが、売り上げ予想をしないと宣言した当初、社員は戸惑ったと書かれています。
このコラムの最後に「売り上げ予想をするより、お客様がどうしたら喜んでいただけるかを考えることが、これからのキーワードだ」そんなような言葉で締めくくられていました。
このコラムを全体会議で社員に向かって読んでみました。全体会議は売り上げや生産の結果が数字で報告されます。先のコラムの通りすれば、今までの会議の内容は???となってしまいます。
と言いますのは、全体会議での報告を聞きながら、全社員が電卓をたたきながら昨対や目標値とのすり寄せをしているのですから。バリバリに数字のことを会議で話し合って稲社員にとっては矛盾しているのでは感じたと思います。
武蔵野の小山さんの著書に売上を二倍に上げるという本があります。この本ではとにかく数字を明確にしろとまで書かれています。いったいどちらが正しいのでしょうか。
私は社員に次の話をしました。「結果を知り分析をしていくことで、どうしてそういった結果になっているかをきちっと原因を掴むことができ次の一手が打てる」そんな話をしました。
先の小山さんも、2倍というむりな目標数字を立案していくことで「今足りないもの」が明確に見えてくるのだと言います。自社の現状を冷静に受け止めるために数字は必要だと言います。
数字は作るものではありません。作ろうとするとごまかしや目先にとらわれてしまい、お客様不在になってしまいます。結果を受け止めることで「お客様に支持されていたか」「喜んでいただけたか」が分かると思います。
また仕事の進め方や内容に普段気付けていない何かが隠れていることを検証できます。数字に対して「受け止める気持ち」になれば、数字を作るとか目先に目を奪われるということがなくなってくるのではないかなとあらためて感じた次第です。


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