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コツコツと積み上げていく

アイシン精機が住宅関連機器事業を第二の事業の柱にし、2021年には現在の3倍もの売り上げを目指すそうです。その背景には国内の新車市場の縮小が避けられないという状況が控えているからとか。
一方で大阪ガスとトヨタ自動車との共同で、ガスで発電する家庭用燃料電池の「エネファーム」も商品化。自動車事業とは別の柱を今から創り出すことで、縮小していく今のビジネスモデルの回避を図るそうです。ドラッカーが言っている「顧客創造」にむけて大企業もいよいよ動き出しました。
先日マーケティングの話をメーカーに依頼されて販売店さん向けに話をさせていただきました。マーケティングの世界では「強み」「弱み」を掴んでいく事が必須とされ、そうした項目での洗い出しの実習も行いました。
その後の懇親会の時にある受講生からこんな感想を頂戴しました。それはグループ討議をして際に、自社の強みが他のメンバーとほぼ一緒だったというのです。「こうなると強みとは言えませんね」と苦笑いしていました。
感じたのは、既存の環境下で商材やサービスを考えているうちは、強みと思っている事が「どこも考えている」という事なんだと。強みというのは差別化にならないといけません。独自性というのでしょうか。
それこそ先の「あのアイシン精機が家づくり??」ぐらいのインパクトがないと本当の強みが出てこないのかなと思った次第です。とここで話が終わったらそれまで…。
実は講義の中で受講生にお伝えした事があります。それは成功を実感するには時間がかかるという事。地道にあきらめずコツコツと続くけていく事でようやく新たなビジネスモデルが確立できるという事です。少なくとも中小企業の場合はそれしかないなというのが私の実感です。
「印刷道」での成功事例の会社はすべて長い時間をかけてようやく成果を掴んでいます。すぐ成功する特効薬はすぐに真似されてしまうのだと。先の大企業でさえ、成長の柱を数年先に設定しているのですから。
大手のような力技がない中小企業の差別化は、継続していく事なのだと思います。決して派手なアドバルーンじゃなくてもコツコツと積み上げていく事が成功に結びつくのではと・・・。
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