アクリフーズの冷凍食品への毒物混入事件の犯人が捕まりました。あれだけの企業ですので、社内管理は徹底されており犯人が捕まるのはそんなに長い時間がかからないとは思っていました。
今回の事件はいろいろと考えさせられます。まずはなんといっても年収が賞与を含めて200万円という事。賞与が20万円という報道ですので、残り180万・・・という事は一か月15万円という額になります50歳を目前に控えた人の給与がこの金額とは、正直なところ考えさせられてしまいました。
もう一つ、趣味の世界では普段見せないほどの発信力があったという事。バイク愛好家ではその派手な行動は有名だったそうですが、一方でちょっと浮いている感もあったといいます。
給与に対する不満がおそらく引き金となったとはいえ、一歩仕事を離れると自己アピールの大きい人だっただけに、何とか会社で活かせなかったのかなという思いがあります。
契約社員や派遣社員の犯罪が増えていると感じるのは気のせいでしょうか。かつての秋葉原の事件も確か派遣先の雇用不安が引き金となったと聞いています。「必要とされていない」それが引き金であったような…。
企業側としてはそれなりの保証もしていたでしょうし、大企業ですので雇用体系もしっかりと整備されていたはず、それだけに今回の彼の取った行動には同情の余地がありません。
しかし大企業の場合はこうした派遣や契約社員に支えられているのが実態です。雇用の調整弁だけでなく少ない賃金のおかげで支えられていたとしたら、景況感が良くなったとはいえこの景況感は「虚像」ではないかとさえ思います。
当社もそうした雇用はあります。目が届く分、一人一人に寄り添う努力をしています。もちろん百点の満足があるとは思っていません。ただ大企業とは違うに寄り添う事は出来ます。
どんなに社会的に認知されていても、その裏にあるブラックな部分が怖いと感じます。景況感を伝える報道も現実をもっと伝えるべきだと思います。また企業の姿も虚像であってはいけないなと感じています。マルワも「ありのまま」をこれからも伝えてまいります。