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働く意義

「何のために働くの」当社にインターンシップに来る中学生から大学生までの生徒さんに問いかける言葉です。それに対して「生活の為」「お金を稼ぐため」といった答えにほぼ集約されます。
特に中高生は「職場体験」という名称で実施されますので、社会というものに触れることが目的。先の答えもまだまだ子供ですから無理もありません。そこでこんな質問を再度問いかけてみます。「そういった理由で働くとつらいよねぇ」と・・・。
「働く」というものに対して、どうもネガティブ感が先行してしまっているのは事実です。日々報道される派遣切りや雇用調整、そして大学生の就活の様子が報道されている影響でしょうか。
おそらく我々社会人でもいきなり「働く意義」と聞かれても明確に答えるのは結構高いハードルかもしれません。この質問に対して「これが正しい」という模範解答はありませんが、「おそらくこれではないか」という答えを持って経営している方を知っています。
この方、以前にもブログで紹介しましたが、入所者だけでなく職員も生き生きと輝く職場を提供しています。その方が常日頃から社員に問いかけているのが、先の「何のために働くか」ということだそうです。
この社長が常に社員に伝えているのは、働くことは「人から感謝されること」だと言います。雇用のミスマッチの象徴と言わる介護施設。そんな状況下でこの施設がそうした問題とは無縁なのは働く意義をきちっとトップから職員、パートさんまで理解しているからです。
以前自身で起業したころには成功と言われるあらゆる数値管理、目標管理を導入して経営をしたそうですが、結果は大失敗。この施設はその時の反省を踏まえ真逆のことをしていると言います。
「評価しない」「目標がない」「計画を作らない」そんな経営を実際にしているこの社長。一見明日からでも実施できそうですが、表面的にこのまま行ったら大失敗してしまいます。そこには社長だけでなく社員も覚悟が必要なのだと。
指示命令されている方が楽、ダメなら人のせいにできるからです。「お客様に喜んでもらう」このところいつも社員に呼びかけていますが、この言葉をもっと掘り下げるべきだと思います。「感謝される」環境づくり、社員だけでなく経営者の責任は大きいなと。


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