受験生にとってはこれからが追い込みの時期。ところで、教育審議会の答申が出され大学改革がいよいよ進行することとなります。先日もある塾の代表が今後は大学そのものの入試が今までとは違い、米国方式になってくるだろうと言っていました。要は今までのような予備校が不要になってくるということです。
今までの入試は、記憶力と過去問のテクニックを身につけることが合格の大きな基準でした。そうしたことと決別し、発信力や表現力、提案力といった生きた学力を求めていくといいます。
多くの有名大学が、入試にそのものの見直しもするそうです。プレゼン力や想像力といった観点での入試に切り替えていくと書かれていました。という事は過去問をベースにした勉強が不要になるという事、テクニックは必要ないという事ですね。
と思っていたら、先日の日経新聞に「大学が変われるか」の特集で東大が授業の取り組みを変えていくと書かれていました。今までの授業を教員の一方的な講義は事前のネット講義に任せて、授業は議論や演習に任せていくというものです。
今の学生は授業の工夫をしないと緊張感を保てないといいます。「学生から質問もなく教員も質問があるとも思っていない」何となく入学してしまった・・・それが背景にあるようです。このままでは大切な教養も身に付かず国際人として通用しないといいます。
我々の時代と違い、大学全入が当たり前となってきました。一流大学に進むことがゴールになってしまっている…そんな感じさえします。特にグローバル社会となった今、大学の基準の為の入試の役目が終わりつつあるのだと感じます。
グローバル化といわれて久しいですが、今までは言葉だけが先行していたような気がします。極端に言えば英語を話せるのがグローバル化なんて言いかねません。しかしいよいよ世界を視野に入れた力が必要となってきました。
入学は簡単で卒業が難しい海外の大学、日本もそうなっていくのでしょうか。教育の在り様が大きく変わっているのですから、当然仕事の仕方も変化の時のようです。クリエイティブと言われる我々の仕事、その言葉が口先だけに終わってはいけません。我々も「変わらなきゃ」です。