業界新聞で先日出展したメッセナゴヤの企業紹介がありました。830社を超える企業出展でそのうち十数社が印刷関連の出展業者。今回の業界新聞では、出展した業者の出展内容が特集として掲載されていました。
と・・・話はそれだけですが、面白かったのはその内容の取り上げ方です。他の会社は大体150字から200字を超える原稿量で紹介をしていましたが、当社の場合なんと70字足らず…。
「チームマルワ笑顔の発信を掲げ、メディアユニバーサルデザイン、CSRを活用するビジネスヒントを紹介した」という内容・・・。他の会社は具体的な商材やサービス内容が書かれていましたので、余程当社の内容が書くには困ったのだろうと感じた次第です。
確かに当社の当日のブースは社員の笑顔の写真がほとんどを占めていただけ。捜索願の写真一覧にみえてしまうほどのブースです。「笑顔の発信」というコンセプトですので、原稿に起こすにもいったいどう書いたら…ときっと記者は思ったのではないでしょうか。
「当社の商品が社員」というコンセプトですので、これを商材として紹介することが記事として書けなかったというのが真相ではないでしょうか。ちなみにこの不思議なブースに足を止めて頂いた方は例年以上に多く、その後の訪問も数多く実現しています。
今回は「売り込みを一切しない」が当社のコンセプトでした。ただこの傾向は決して当社だけのものではなく、他ブースを回っても売り込みをしているブースはほとんどなかったように感じます。
当社に限らず、何度も出展している企業は、自社の発信を心がける中で、案外それを熟知しているのだとあらためて感じました。皮肉な事に外部から取材している業界関係者の方が理解できないのかもしれません。
発信を繰り返している企業は多くの学びが蓄積されていきます。お客様の商材を取り扱っている我々印刷会社の方が、ひょっとしたらお客様視点での発信は遅れているのでは・・・業界新聞の取材記事を読みながら、ふと感じた次第です。