昔から企業でのコミュニケーションの一環として「飲みにケーション」という言葉を使います。全国から企業視察を受け入れている有名な会社では、飲み会に欠席すると罰金を取るといいます。社員同士の飲みにケーションが如何に大切かという裏付けでもあります。
私もサラリーマンだった教職の頃、毎月のように仲間と飲みに出かけていました。中学校では定期テストの週は部活の練習ができない事もあり、必ずそうした時を持っていたような気がします。それだけ横のつながり仲間との交流が必要だという裏付けでもあります。
最近当社でも社員が自発的に企画する飲み会が増えてきました。一部の部署の人たちが「〇〇会」と称して開催していた飲み会が回数を重ねる中でその輪が広がってきたような気がします。
先日も社員のフェイスブックにその飲み会の様子がアップされ、その写真を見ながらどこかほのぼのとした気分になりました。数年前まではそうした飲み会は年に片手もなく大半は会社が呼びかけていたものが多かった記憶があります。
このところの飲み会は委員会主催がきっかけとなった部分もありますが、ワイワイとした会話の中で仕事の話もしていると聞くと、社長を抜きにした飲み会がとても有効に機能していることを感じています。
冒頭の会社のように会社が主催したものは必ず出席というのは当たり前。罰金を取るという事はそれが如何に必要な事という裏返しです。それが会社を離れて社員の主体的な開催となってくるとこれこそ会社が主体的に回り始めている手ごたえを感じます。
この輪がどんどんと拡がってくれることを願っています。他の部署にそれが派生し、また同期会みたいな若い人たちだけの会が社内で出来上がってくると、会社としての活力がよりアップしてくれるのではないかと感じています。
意外に中小企業の場合そうした社内での飲み会が少ないといいます。実は社員が主体的に行動していくベースは社員同士のコミュニケーションではないか…ふとそんなことを思っています。
彼らの前向きな姿勢を後押しするのが私の務め。あらためてトップとしての責任の大きさを感じます。