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大切にしたいご縁

先日当社に勤めていた社員が22年ぶりに訪ねてきました。今は実家のある三重県に住み、結婚して子供もいると聞くと時の流れを感じます。デザイン志望であった彼ですが、当時のデザイン仕事はすべて外注、文字組版を中心とした地味な仕事でした。
そんなこともあり、私が入社して2年ほどで退社してしまいました。しかし今も印刷会社の営業として頑張っているといいます。20年以上経過してもこうして訪ねてくれる社員がいるのは嬉しいものです。
実彼に限らずメッセナゴヤに出展中も何人かの退職した社員が訪ねてきてくれました。社員が退職するのはお互いにいいイメージはないもの。特に経営者の我々としては「せっかく育ててきたのに…」という思いがあるのは偽らざる気持ちです。
しかし私は社員の退職する時こそ会社の姿勢が問われる時だと思っています。経営側からいえば「せっかく…」ですが、退職しようと思うのはそれなりの事情があるはずです。そう思えば経営サイドの言い分や事情だけでバッサリ…という訳にはいかないものです。
「甘い…」と言われそうですが、それが私の経営スタイルです。日本全国に400万社以上ある企業の中で当社を選んでいただいたのですから、そうした事実を経営者側も認識しなくてはいけないと・・・思っています。
退職した彼も、当社のホームページを見てくれていました。「いい会社ですね」と言ってもらえるとそれはそれでうれしいものです。こうして当社のファンが出来上がっていくのが経営者として何よりものご褒美だと思っています。
現場でデザイン志望だった彼、営業としての姿も様になっていましたが、何よりも後継者である専務をどう盛り立てていくかが大きな課題だと悩みを聞く姿は頼もしくさえ感じました、
立派になった彼を見ながら当社で社会人としてのスタートを切ってもらったのが嬉しいなと思いました。時代がどんなにIT化して、世知辛くなったとしても結局最後は人と人とのご縁。このご縁を大切にしたいと感じています。


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