経営をしていくからには売上を上げていくのは当然のことです。しかし「モノが売れない」時代で売り上げばかりを上げていくには限界があります。当然そこにはコストダウンが必要となり仕入れをはじめとした金額の見直しは欠かせません。
これは当社だけのことでなく、お客様も同じ事情にあります。金額を見直したいとなれば、社内的にコストの見直しをする事になってきます。当然私どもにも同様のコストダウンの要請があります。
だからといって要請に従って安易に値下げばかりをする訳にはいきません。価格だけでは限界があることも事実です。そんなとき価格ではない付加価値をいかに伝えていくかがキーワードになります。
先日私どもの協力会社と話をしていたら、いまだに100万枚のチラシを○円で印刷しないかという問い合わせがあるそうです。しかしきっぱりと断っているといいます。そうした仕事よりも、加工を伴った提案で正しい金額を維持したいと・・・。
当社は大きな設備がありませんので、同業他社の下請けをする事はまずありません。しかしデザインが伴うことが数多くあります。お客さんの中にはデザイン素材集を使って「らしい真似ごと」でデータを作成する方もいます、
確かに出ていくお金は少なくなりますがそこは素人、大変な時間をかけても結果良いものはできません。費やした労力とそれに対するクオリティーの差を我々は普段からきちっと説明していくべきだと思います。
言われたとおりに仕事をする…その仕事を続けていたら、我々印刷会社は出力屋になってしまいます。印刷会社にお願いする価値を伝える事が私たちの責務であり、また我々が追及していく事だと思っています。
「必要なコスト」「価値のあるコスト」を発信して、感じて頂く事が我々の務めであり、お客さに支持されていくのだと感じています。一方でそうした会社とお付き合いをしたいと思っています。今期の当社のスローガンは「やっぱりマルワ」、そんな会社でありたいと思っています。