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ガイドライン

経営というのはいつもジャッジの連続です。どんなに社員と議論を重ねても最終的には経営トップが、決めることになります。社長になりたての15年前の自分は一人一人の意見を聞いて決めていました。
「意見を聞いて・・・」というと聞こえがいいのですが、結局は聞くだけ聞いて、結果ブレてしまっていたようです。あらためて思い起こすと、決めていたとは到底思えなかったと思います。
最近、社内で課題や問題が持ち上がると一つの基準に照らし合わせるようにしています。それは「お客様にとって有益か」と言うことです。結論に至ったことが、ひょっとしたら会社の都合になってはいないかと。
特に営業の異動は、お客様が納得した理由が明確にないと大きなリスクになります。これはお客様に迎合するというわけではなく、「お客様のため」という理由をつけながら気がつけば自社の都合を押しつけてしまうという危険を感じるからです。
「お客様に喜んでいただく」この大切なことを社員に明確に示していく事、伝えていくのが、トップの役目だと思います。そしてその基準にのっとったジャッジをしていくことが、我々のつとめではないかと。
そのためにはトップは日頃からの情報収集と、広い見識を持つだけの自己研鑽、そして何よりも多くの方とお会いすることで、人としての幅を広げていく事が必要だと感じています。
と何かわかったように書いていますが、その当たり前のことに気づくのに10年以上もかかってしまったようです。こうした考えは努めて「意識」しないと身につかないことを実感しています。
自分がジャッジする時の「ガイドライン」これを持つことが、ぶれない経営を培っていくのだと思っています。道半ばですが・・・この繰り返し、禅問答のようなものが経営なのだと思っています。


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