先週、愛知県印刷工業組合での新人研修で行なったメディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の講義。研修3日目ということもあり、まだ受講生同士が手探り状態。そんなこともあり、今回はMUDの内容もさることながら、違う会社同士のコミュニケーション作りにも主眼を置いてみた。
研修のスタート本当に場が固く反応がどうしても悪い。3時間のカリキュラムをどう組み立てたか。あくまで一つのやり方だけど、会議を活発にしていくための参考になればと書いてみた。
■講義はメリハリがいちばん
まずは講義。あくまでMUDの基本を伝えるのが自分の使命。ただメモはとらせない。座学はどうしても受け身なので、伊藤光学さんのバリアントールという色弱体験眼鏡や、
MUD協会さんの高齢者体験キットを使い
→聞く側に動きを付けて
→質問で手を挙げさせ
→指名して緊張感を作って
みる。受け身の座学はよほど興味がないと退屈なもの。その事は聞く側の気持ちになれば理解できるのだが、多くの講義はそれを忘れていると思う。
次の1時間はワークショップ。相変わらず室内の空気感は固いのでブレーンストーミング(ブレスト)を実施。ブレストは自由に意見を出し合い、相手の意見を否定しないのがルール。各自で好きな色マジックをもたせて自由に書いていく。
さて今回は途中で課題を変えてみる。お題はMUDを使った商品開発。じつはここで空気が変わる。それは開発ということで
時間までに何かを作り出さないといけない
からだ。こうなるとゴールが明確となり力を合わせて何かの役割をしないといけないから一気に会話が増える。
→イラストを手分けして描いたり
→レイアウトを指示したり
→キャッチコピーを考えたり
と、自然に会話が増える。参加する意識が場の空気を変えるものだ。
ようやく知らな者同士に笑顔が
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最後は双六。ユニバーサルデザインは、メディアやカラーだけではない。ダイバーシティ、つまり多様性の考えが必須。それを取り入れた双六を用意しゲーム感を入れた。この双六、
駒の置いた場所に書かれているお題に応える
→好きな花の名目を5つ
→自分の癖は
→早口言葉を言ってください。
そしてその場では必ず拍手。たわいもないけど、知らない者同士の場では、拍手することで急速に場が和むものだ。
タダの拍手なんですが 😉
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これらは多くの講義で使えると思う。それは動きがあるからだ。
興味のあるセミナーは自身が主体的だからともかく、多くの研修は聞く側が受け身。だからまずオッと興味になるものを発信し、そこに動きをつくることで気持ちを前向きにしていくことだと思っている。
確かにあくまで一つの考えに過ぎないけど、講義をする責任として受け取る側の意識を認識することを忘れちゃあいけない。
それにしても、若い人たちは反応が素直なのでごまかしがきかずかなりの疲労感。でも彼らの笑顔と素直な反応に助けられた3時間だった。フレッシュマンの諸君、頑張ってね。
若い人と楽しい時間でした
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