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ひとつの信念

たんぽぽ介護センター見学の続きです。昨日も書いたように、介護現場の待遇は決してよくありません。若者の非正規雇用がこれだけ問題になっている今でも、介護現場は人手不足の状況です。
しかしたんぽぽさんの職員にはそうした雰囲気もなくむしろ生き生きと働いているのが印象的でした。「待遇を良くしても満足で終わる。満足を追求しても損得で終わる」と筒井社長。
おそらく筒井社長の今までに数多く経験した社員とのトラブルや場合によっては裏切りなどで培った経験からくる言葉だと思います。「満足を追求しても感動はない」と。「感動は心の世界だから、同じ事をやっても繰り返すことができる」と、その言葉が印象的でした。
その感動を支えていくのが、自由裁量にすることだと。当たり前ですが、なかなか踏み出せないことを具現化している事に感心した次第です。ちなみにここでも「ありがとう」の言葉を伝えようと多くの仕掛けを実践しているそうです。
当社も社員の発案で始めたありがとうカード。「もう少しやってみよう」と私が後押しをしていますが、どこまでの有効性があるのか私自身が疑問を感じていました。こうして実践している姿をみると、この言葉の持つ魔力のようなものをあらためて感じます。
「欧米型の経営から日本型の経営」へ。盛んにこの言葉を使ってみえた筒井社長。その言葉を同じように普段感じながら、私はついつい目に見えるもの、成果を追っていたように感じます。
ひとつの信念のようなものを感じた今回の社長のお話。「決して儲かっていません」その言葉はおそらく本当だと思います。しかし職員の方、利用者の方々の表情を見ると本当の生きがい、やりがいがその代わりにあるような気がします。
これからの新しい働き方がこの場所にある…私も信じて経営をしてきたことが、ここで具現化されていると感じた視察でした。頭でわかっていても実践しなくては意味がない…ふと恥ずかしく感じた私です。


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