野田首相が消費税増税を衆議院で通しました。永田町では相変わらずの国民不在の政局がらみのやりとりが続いています。
政治に対して国民は「決められない 」ことへの不満を持っています。先日の世論調査で内閣支持率が上がったように、法案がどうこうではなく、決めるということへの評価がこうして支持率のアップに繋がったと思います。
ところでこの野田首相、分裂の危機というリスクをもってしてもあえて法案を通していくのは、十分に想定しているのではないかとふと思ってました。
与野党の既成政党ではたちいかない政治状況を打破するためにあえてこうした行動に出たとしたら、大変な策士だと。
閉塞感が漂う今の状況をあえてぶっ潰すために筋書きを書いての今回の行動だとしたら。解散まで視野にいれてその後の政界再編を見据えたとしたら、それこそとんでもない大物だと感じていました。
ところが今朝の新聞には「除名見送り」なんて見出しをみると考えすぎだったと苦笑いをしてしまいます。元代表が想定外と漏らしたと言われる今回の法案提出。したたかな読みがあっだと思ったのですが。
結局、採決に対する処分が軽いと事前にわかったから増えたと言われる今回の反対、棄権票。会社の方針に反旗を翻せば処分は当然なのですが、その常識は通用しないと言うことでしょうか。
「決められる」事への評価を世論はしたと思うのですが、何か中途半端な感じがしてしまいます。この繰り返しを若い世代が目にすることで政治に期待しなくなってしまうことを危惧します。