今回は、写真にあるような中国企業が数多く出展していますが、もうひとつ感じた事は東南アジアの人たちの多い事。
期間中デユッセルドルフはドルッパという展示会一色になります。街の飾り付けも、至るところにドルッパの案内があります。
そんな中で目につくのが、多くのアジアの人たち。夜になると至るところで接待を受けている光景を目にします。
たまたま夕食をしていたところ、東南アジアのお客さんを接待している会社がありました。接待されるお客さんが店をあとにしした後、余ったデザートを周りのお客さんに配っていたあるメーカーの営業マン。
「日本には三回ほど行った事がある。以前は違うメーカーにいたが今は○○社でこうして多くのお客様を連れてきている」いかにもやり手の30代の営業マン。彼はシンガポール人でしたが、目力の強い営業マンでした。
確かにそのお店の中に日本人とおぼしき人は我々ぐらい、海外の人と言えば中国人をはじめ東南アジアの人ばかりです。世界的に見てもこれからの市場はアジアだということをあらためて感じます。
私が子供頃の日本の高度成長期と今の彼らはまさに当時そのものです。印刷業界に身を投じていると直接海外を意識することはあまりないですが、こうして世界レベルの展示会にくると、あらためて時代はアジアだと実感します。
それでもあえて強がりを言えばプレゼンの印刷物はどうもがさつな印象があります。とても日本では受けないであろう特殊効果、まだまだ彼らが細かく繊細なものを作り上げていくには時間がかかるのかもしれません。
とはいってもこの繊細さが日本人独自のこだわりだとしたら、印刷という成果物まで「ガラパゴス」でしょうか。いずれにしても世界中の人が集まる場所に身を投じる事での気づきがありました。
とかく海外の中国人がマナーを問題にされますが、当時の日本人もがむしゃらだったはず。彼らを見ながらあらためてハングリーさの大切さを実感します。
何よりも先のシンガポール人のように「目力」のある若者を日本ではなかなか見かけなくなったと思います。目は口ほどにものをいうと言いますが、肉食系のガッツリした若者の登場が待たれます。
それにしてもイケイケの彼らは声もでかい、周りはお構い無し。それぐらいでないと世界で勝てないという事ですね。