ベルギーの国鉄に乗る機会を作りました。ブルージュという街まで約一時間の列車の旅です。異国の地で電車の切符を買うのはかなり勇気が必要です。
ベルギーの国鉄の国内線は座席の予約は不要です。一等車であっても同じこと、切符を購入したら後は好きな時間に乗るだけです。但し乗り越しという考え方はないそうで万が一乗り越しがわかるとかなりキツイお灸をすえられる事になるとか。
なぜ万が一か、実は改札口というものがありません。極端なことをいえば無賃乗車しても検札にこなければそのままおりれちゃうということです。なんともおおらかだと思いませんか。
我々はせっかくですので一等車に乗りましたが、やはり一等だからだでしょうか、ちゃんと検札に来ました(苦笑)。改札がなく指定席という考え方もないというのは少々驚きました。
一方でブリュッセルは首都だけあって時刻を検索するタッチパネルがありました。そのかわり各路線の時刻表はありません。
しかし昨日のブログ荷にも書いたようにそもそも全く英語で表記そされている言葉や英語の発音がほとんど理解できないため、このタッチパネルは大変に役に立ちました。
コミュニケーションというと言葉のかけ方や言い回しをよく言いますが、短い期間ですが、言葉の不自由さを経験すると実は身振り手振りや知っている言葉の羅列でなんとかなるものです。
いやその気になれば案外他国の人ともコミュニケーションを図ることができるのだとあらためて感じました。コミュニケーションを意識するあまり余分な言葉を使いすぎていないかと、そんなことを思います。
先の電車の乗り方もガイドブックやネット検索である程度の知識は得ることができますが、結局は現場で相手があったとたんに下調べは案外役に立たないものだと実感しました。
あえて不自由さを自ら課してみる、いつもと違う頭を使うこととなり、大袈裟にいえば、既成概念に縛られた思考になりがちな私にはいいカルチャーショックでした。
ところで全く話は違いますが日本人旅行客の団体の多さにただただびっくり。シルバー世代がとにかく多いのです。仕事もリタイアして自分達に時間とお金をかける、まさにこれからのマーケティングのヒントですね。
「お年寄り元気です」ということが失礼なほど若々しいのです。語学教育シルバー版なんて教室を開講したら流行るかも。なにせ高度成長期を生きてきた世代ですからコミュニケーションはお手のもの。語学を身に付けたら怖いものなしですね。