DXの活用で実現した
印刷業務の効率化と原価管理の最適化
~全体最適で実現した社員満足~
当社では創業以来、会報誌や書籍といった文字組版を中心とした制作を内製化に努めてきた会社から、時代とニーズの変化によりデザイン分野にも業務の幅を広げ事業領域を広げてきました。
デザイン制作は印刷や加工と異なり属人的な作業となり、要した時間が営業の見積もりと合っているかどうかが不透明な状況にあります。印刷は一つとして同じものがなくロットの大小によって工程も異なるため、なかなかワークフロー全体が把握できませんでした。
そこで、印刷業界独特の属人的な工程のデータを収集し、その分析によって無駄を削減するための最適なツールとして、業界に特化したシステムである『Print Manager』を導入しました。
システム導入による効果
〇売上データの分析
利益率の低い商品を特定し、その価格が低価格なのか、工程上の課題なのかを見える化し、課題を解決。また、外注費などの仕入データが規定の仕切り金額に見合っているかも即時にわかるため、協力会社との金額交渉の迅速化も図れました。これにより、全体の利益率の3%向上で年間で500万円を超える利益増加が達成されました。
〇制作に関わる改善
作業時間データの収集で、原稿の入稿や校正のやり取りのどの部分で時間がかかっているかを洗い出しができ、明確な改善に結び付けることができました。無駄な作業時間を削減し、従業員一人あたりの時間当たりの加工高が30%向上しました。さらに、社員アンケートでは約76%が仕事の内容について満足をしている結果となりました。
〇製造に関わる改善
印刷機や加工機の稼働状況を個々に掴むことで、漠然とした全体の仕事の状況ではなく、効率化を妨げている部分が把握できようになりました。これにより作業待ち時間が改善し、生産加工高の11%アップを実現。
これらの効果によって、
お客様へより価値の高いサービス提供に努めて参ります。